人の振り見て我が振り直すブログ

職場の隣りの部署に車でサーキットを走るのが趣味の青年がいる訳ですけれども。

その青年とはサーキットの話しやら車の話しやらをたまにするのだけど、僕の右手がおかしなコトになって、そのおかしな右手で走らせるためにVFRもアクセルがおかしなことになったっていう話しをしていて、面白アクセルを着けた時の動画を見てたんですよね。

その時の動画はこれ。



すると普段あまり関わりのないたまたま通り掛かった経理か何かの部署のおとっつぁんが『おっ！バイクの音がする！このバイクなに？？』と言いながら僕の席に近寄ってきた。
何かと聞かれたので、『VFRです。400の』と答えると『VFRってV型じゃん。これはV型の音じゃないよ。それにもっとうるさいでしょう。VFRだったら』と言われた。

この動画を撮ったのは僕で、このバイクは僕のものだと伝えてもVFRの音ではないというので面倒臭くて、僕のVFRはこのおとっつぁんが知ってるのとは別のVFRってコトで良いやって思ってですね、『バイク、詳しいんですね…♪』とかなんとか言っといた。

どんな経験やデータに基づいた自信なのかは判らないけども、持ち主を否定する程突き抜けた頑なな自信を持てるってのは幸せなことだと思う。

でもそう言われた僕は…というか、このバイクは僕のもので、間違いなくVFRなのだと説明しても聞く耳持たないでこれはVFRの音ではないと言われた僕としてはとてもイライラしたので、自分が他人に対してそのようなコトをしないように気をつけようと思った。

急にどうしたんだ？？って話しなんですけども、どうにも最近この手の話しが重なっていて、ウンザリ気味というか、いろいろ思うところがあるんですよね。

例えば僕は最近カメラを練習中ですけども、まずカメラのことがまったく判らない状態から始める訳じゃないですか。

そんで、判らないのでできないし、なぜできないのかも判らない。
それを少しずつ勉強して、経験を重ねて少しずつ少しずつ成長していく訳ですよ。

これはカメラに限らず世の中のすべてのコトに言えるんだと思いますけども、バイクだってそうだし楽器やスポーツや釣りや料理や…数え上げたらキリがないけども、世の中のすべてのコトはまず初めは何もできないところから始まるんです。

今読んでくれているこの文章も、ついさっき生まれた赤ちゃんに読めと言っても無理なんですよね。
順を追って音を覚えて識別して、ひらがなや数字の読み書きを覚えてカタカナや漢字の読み書きを覚えてっていう段階もなしに読める訳ない。

何をするにもそれなりにできるようになった人というのは、それなりの経験と努力を重ねた結果そうなるもんですよね。

でも人ってのはできるようになってみると、それが普通のコトだと思うようになる場合が多いような気がする。

今この文章を書いていて、文章を書けることやそれなりのスピードでタイピングできることを凄いコトだと思いながら書いてないみたいな感じで。

そんなこんなを踏まえてですね、自分ができるコトを誰かができないとして、それを『なんでできないの？』と笑うことや、『自分ならこんなに上手くやれるのに』というようなコトを口にすれば、それは悪気があろうがなかろうが相手にとっては良くないことだと思う。

そういうのは自分がされるのも、誰かにしてるのを見るのも不快だ。

気付かないうちに他人を傷つけてしまうことがあるかも知れない。
その時に『悪気があった訳じゃない』『そんなつもりじゃなかった』と言い訳しない人間であろうと、そんな風に考える程度にウンザリするシチュエーションが続いてる。オエー。