割り切ってこそ趣味。制約あってこその娯楽ときたもんだ。

スクーターのメットインのシステムを考えた人の発想が凄いと改めて思う訳ですけれども。

スクーターが登場する前、チャッピーとかマリックみたいな女性向けコンセプトのアンダーボーン系のバイクはシート下が燃料タンクっていうのが当たり前だった訳ですよね？

こういうの。



そこから両足を揃えて和服やスカートのまま乗れますっていうのを前面に押し出してパッソルみたいなスクーターが出て来ても、燃料タンクはシート下と決まっていた。

パッソル↓



その乗り物で買い物に行くならもちろん自転車の延長線上で考えられてる訳だから、前や後ろにカゴを着けるのが当たり前の流れだ。

確か昔は原付にヘルメットの着用義務はなかったはずだけど、そのうちヘルメットを被らないといけないってコトになると、そのヘルメットをミラーとかに引っ掛けて離れれば当然いたずらされたり盗まれたりっていう厄介ごとが増える訳で、シートを持ち上げてヘルメットを引っ掛けてシートを戻すとヘルメットを持ち去れないようになるとかそういうシステムが出てきますわな。

それで盗めなくなったとしても、いたずらされたり雨が降って濡れたりっていうのは避けようがない。

そんなことを考えて行くと、メットインって凄いシステムだなって思うんですよ。
スクーターっていう限られたスペースの外に露出しない部分にヘルメットを入れてしまうなんて良く考えたもんだな、と。

ヘルメットを収納しておけるだけじゃなくて、ちょっとした買い物の荷物なんかも入れられるからカゴを取り付けないでも良くなるし、デザインにも幅が広がったんじゃないかとも思う。

とにかくメットインっていうのは偉大な発明だ。

…と思ってるんですけども、最近ロヂャースの駐輪場でパッソルを見掛けてからというもの、昔のある意味実用性の低いスクーターや、チャッピーやマリックみたいなアンダーボーン系の創世記みたいなバイクが逆に新鮮で良いなって思ったりもする。

物凄く久しぶりに見掛けたパッソルはオドメーターすらついてなくて、シンプルを通り越して無骨なイメージすら受けたり、子供の頃、友達んちの母ちゃんが乗ってたイメージの強いマリックみたいなバイクもシンプルで良いっつぅか、逆に前後にカゴを着けてベタベタな感じで乗ったら楽しそうだな…とか。

スクーターは実用性とデザインを両立させる方向に進化してきたのだと思うのだけど、実用性一切無視で単純に趣味として捉えると、昔のアンダーボーン系の原付って良いな…♪

で、この手の形のバイクで1台だけ所有するなら何が良いかな…ってgoobikeなんか眺めてみるのだけど、結局落ち着くのはロードフォックスで、実用性ガン無視面白バイクってことになるんだな…f(^_^;)

ホンダのスリーターでジャイロシリーズは根強い人気で弾数も多いのに、ロードフォックスが少数派なのは趣味としての割り切り要素が強いからなんですかね？？

ホンダは今年新型を多数投入するって宣言してたような気がするけども、2014年版ロードフォックスみたいな面白バイクを投入したりしないもんかな…。

もちろん出てもすぐに買える訳じゃないですけども（笑）