のりはし多趣味化計画。ちょっとタイムリーにギブソンレスポールな話し。

好きなことを仕事にしてはいかんな…と思う訳ですけれども。

いや、良いんですけども、中途半端なのはよろしくない。

本当に好きなことを好きなようにやって、それが次から次へと収入を生むというならそれはすべての人の理想だと思う。

それが、好きなことを思う通りにできず、本当にやりたいことはこういうことではないのだが…と思いながら我慢していると、本当に好きだったものがいつの間にか嫌いになってしまう。

キリンのマサキがバイク便を始めたら休みの日くらいバイクに乗りたくないと言ったようなアレですね。

そういう訳で僕は音楽が嫌いだった。

去年までは通勤で片道1時間ばかり電車に揺られてましたけども、そういう時間も音楽を聴いたりせず、ずっと耳栓して歩いてるくらいだったりとか（笑）

それが、長いこと携わっていた業界から離れてみたらば自然と音楽を聴くようになって、去年の年末辺りにタラヲさんのとこで久しぶりにギターをジャカジャカしてみたら思いの外楽しかったりして、家で暇な時にはギターでもポロポロしようかな…と思うようになった。

音楽関係の機材の大部分はあげたり捨てたりで処分してしまったのだけど、ギターは思い出がギッシリ詰まってたりするので、一生弾かないかも知れないとは思いつつ、何本か手元に残してあったりして。

で、手元に残してあるのはギブソンのフライングVとレスポールカスタム、それから宅録でフィードバックが必要になった時用のフェルナンデスのサスティナー付きストラト風。

あとフェンダーのストラトも処分してないのだけど、それはどういう訳かOKRの姫1号の部屋の押入れの中で埃を被っているはずだ。

で、どれかギターを引っ張り出して来て弦を張ろうって訳ですけども、当時ライブでもレコーディングでも最も気に入ってメインで使ってたのはV。

でも部屋で座ってポロポロするにはあまり向かないので却下。

フェルナンデスはアームがついててチューニングが面倒臭いのでこれも却下。

っつぅことでレスポールを引っ張り出すことに決めた。

最後に弾いたのはいつだか思い出せないけど、兄はしがバンドをやりたいと言い出してギターで手伝ってた時に始めレスポールを使ってて、ライブをやるようになった頃はVを使ってた。

最後にライブをやったのは2011年の震災以前だったので、少なくとも7年は放置してあるし、最低でもここ5年はケースの蓋すら開けてなかったと思う。

そんな久しぶりのレスポールとご対面です。



お…おぅ…！？

なぜかペグもブリッヂもテールピースも…ついてねぇっ！！

弦張れねぇじゃんこれ！7年前の自分に何があった！？

っつぅことでですね、細々とお金を貯めつつ弦を貼れるようにすることにする。

ブリッヂとテールピースは安価なくせに物が凄くちゃんとしてて良いイメージがあるのでゴトー製を調達。

ペグは直輸入品がサウンドハウスで安かったのでSPERZELのロックペグを仕入れた。

SPERZELのペグを着けるには穴を開けなおしたりなんだりと加工が必要なので、買うだけ買って数週間寝かしてあったり、気が向いた時にちょっと作業したりでなんとものんびりな進行具合。



元のペグの木ネジが刺さってた辺りだけ、このギターが黄色ではなくて元は白かったというのを何となく匂わせていてウケる（笑）

ペグがついてしまえばあとは弦を貼るだけだ♪と思いきや、ブリッヂの寸切りボルトがスッカスカ…orz

何も考えずにミリのを買ってしまったのだけど、ギブソンUSAだからインチだったか…と、インチのボルトとサムナットを後日取り寄せた。

さぁこれで弦が張れるぞ！と思ったらどうだ。

インチのもスカスカだ…。

ここにきて初めてノギスで測ってみたところ、このレスポールのブリッヂのボルトは5mmのアンカーが打ってあって、ゴトーの4mmもインチも合わないことが発覚。どうなってんだこれ…。

もうこの辺りになるとギターを弾くということから、このレスポールを直すっていうことに目的が変わってしまっていた（笑）

ちょっとした買い物に行ったついでにビバホームのボルトコーナーを物色していたら、5mmの長さ30mmっていう猛烈にピッタリな寸切りボルトを発見したので買って帰った。



サムナットの変わりにこのナットにワッシャーを噛ませてブリッヂを着けといても良いんだけど、最初に現行を調整するのが面倒なのもな…ってことで、これだ。



間違えて買ったゴトーの4mmのサムナットに4.5mmの歯で穴を拡大して、ゴーリゴリ通して5mmのネジ穴を切り直してやりましたわ。



ブリッヂ側の4mmの穴もドリルで5mmに拡大して、ドッキング！



良い感じだ♪

ブリッヂの駒の溝は新品の場合ガイド的に浅いのが切ってあるだけなので、弦に合わせて削り込んでやらないといけないんだけど、昔からナットとかブリッヂのセッティングと調整は全部リペアショップに出しちゃってたので自分にはそのスキルがないし、5年も6年も弾いてなかったくらいなので、その辺りは良いや、ちゃんとしてなくてf(^_^;)

っつぅことでですね、晴れて弦を張ってギターらしさを取り戻した！！



不動の放置車両と頻繁に乗ってるバイクくらいのオーラの差っ！めでたい！！

それから確かフェンダーのストラトにはゴトーのマグナムロックのペグを着けてあったような気がするんですけども、やっぱりロックペグは良い。



弦を通してロックしたらポストに巻き付ける手間を省いて弦を殺してチューニングしたらハイおしまいっ！！

で、チューナーとかエフェクターとかの類も全部処分してしまったので、部屋中ひっくり返してインストーラーとインターフェイスを探して、NIのGuitar Rig5をインストールしてチューニングしたついでにジャカジャーンと鳴らしてみたんだけど、スイッチを真ん中、ポッドは全部0に絞ってハードケースで保管してただけに、6年も7年も放置してたとは思えないほど電気関係はビックリするくらいちゃんとしてた。

結局2ヶ月以上掛かってのんびりやって直ったのがつい一昨日なんですけども、直ったそばからギブソン倒産っていうタイムリーなニュースが駆け巡ってましたねf(^_^;)

倒産っつっても音響関係とかに買収だの提携だのと手広くやってたのが失敗したっていうだけみたいで、ギターと一部のオーディオ関係のみで再編するらしいので、ギブソンというブランドが消滅するっていうのとは違うみたいだけども。

最もギブソンという会社が消滅したのだとしても、ギブソンのギターの製造販売を引き継ぎたいっていう会社は掃いて捨てるほどあるだろうし、ギブソンというブランドがなくなるっていうのは現時点では想像できないですけどねf(^_^;)

そういう訳で、手も感覚もビックリするくらい退化してまったく弾けないんですけども、毎日ちょっと2～30分ジャカジャカするのがちょっと楽しい。

今となっては両腕の腱鞘炎っていうお荷物があるので、コンを詰め過ぎないようにライトな趣味として、また少しずつギターと接してみたいと思ったりなんだり。