パッドがディスクを掴むあの音。

フロントブレーキのパッドを交換した訳ですけれども。

 

どんなものでも真っ更な状態から使い始めるには段階を踏む必要がある訳で、慣らしが必要なのは何もエンジンだけではないですわな。

ブレーキパッドなんか新しいうちはホント信用ならん。気の置けない魔性の女的な属性ですよ。

その魔性っぷりは峰不二子か源しずかかっていう勢いです。

 

関係ないですけど真っ更をマッサラって書くとちょっとスパイシーなイメージになりますな。

自分ちの斜め向かいの部屋のインド人の人の部屋からはいつもスパイシーな匂いが溢れ出していて、そのせいで自分が住んでるマンションの3階はエレベーターを降りた瞬間から異国情緒溢れていますよ。

最近ではスパイスの微妙な違いを嗅ぎ分けられるようにすらなって来ています。いや、ホント関係ないっていうか、どうでも良いんですけどねぃ。

 

そんなマッサラな住宅事情とかもちりばめつつですね、ブレーキピストンの揉み出しとパッド交換とエア抜きが終わった後はまずブレーキの慣らしに出掛けたんですけども、特に『スカっ』とレバーがエラいコトになるという珍事件もなく、効こうとする意思は感じるんですけども、そこはそれ。どうにも新しいパッドはディスクが掴みきれないで滑ってる感が拭えない。

 

で、車も人もあまり通らない時間と道を選んでストップアンドゴーーーーーアンドストップ。アンドゴーーーーー！っていう非常に質の悪いタイヤの暖め方のようなパフォーマンスを繰り返し、暫くするとディスクを掴み始めた感覚が出て来た。

そもそもそんな強引に慣らさなくても街乗りしてれば良い感じになるのは判ってんですけども、その昔新品のパッドに交換した直後にちびっ子が飛び出して来て黒ひげ危機一発ゼハハハハ！みたいなほろ苦メモリを持ってるんで、『早よせな！早よせな！』ってなってしまう(笑)

 

感じとしてはもう少しカチッと利くようになりそうな感じありますけども、今のままでも元からついてたパッドとの違いはハッキリ出てますね。

 

元から着いてたのが純正なのかアフターものなのかは知らないですけども、今までのは握り始めたトコと握り切ったトコ、それからその間っていう3段階的な気持ちで操作してたんですけども、新しいのに換えたらその3カ所の間を気持ち良く繋いでくれているっていうか、世間で言うトコの『握った分だけ利く』っていうノリですかね。

 

このパッドの善し悪しってのは他のパッドも試してみないと比較対象がないので何とも言えないんですけど、何にしても元からついてたのがしょっぱい状態だったってのだけは現時点でも嫌ってほど良く判った。

 

その辺をひと回りふた回りして帰って来る頃にはパッドがディスクを掴むあの『ニィー』っつぅか『チィー』っつぅか『シィー』っつぅか、とにかくあの音がちゃんと出るようになってきたんで、もう暫く街乗りやらサーキットやら走って熟れた頃が楽しみですな♪