VFR400R(NC30)でミニサーキット走行が趣味のサラリーマン。定時を過ぎると光の速さでいなくなるダメ社会人の鑑。
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ある日突然現れた奇怪な青い物体。

その容姿も然る事ながら、不自然にでかいポケットからは次々と怪しげなモノが取り出される。

ある日、理由は分からないが、空を飛ぶ必要があった。

そこで取り出された「タケコプター」

意気揚々と奇怪な物体が取り出した奇怪な物体。

目を見合わせる一同。

ここに一種の哀れみのような感情が生まれる。

あぁ、この物体は親切のつもりでこのようなモノを取り出したのであろうが、親切心の逆効果。
この怪しげな機械を用いて頭頂部に吸い付いたプロペラに引き上げられて飛行するなど、生身の人間にはおよそ耐えがたい苦痛を伴うが、痛みという感情を持たない物質である事の哀れよ。
ここはひとつどうだろう、この哀れな物体の為に一肌脱ぐという訳にはいかないだろうか・・・

と、誰かが言い出して「そうだな、そうしよう。黙っていれば済む事だし、世の中には知らなくても良い事だってきっとあるはずだ。」などという結論を導き出すに至る。

しかしその結果、人の役に立つ事が出来たと思い込んだ例の物体はその後、事ある毎に奇怪な道具を取り出すようになる。
しかし、その全てが喜ばしいものであるはずがもちろんなく、その都度先程のような話し合いがなされ、我が身を犠牲にする事になる一同。

しかし、一見平和のような日々は長くは続かなかった。

我慢するだけで済むのであればそうしようと決意を固めた一同ではあるが、次なる問題を抱える事になる。

「問題が起こらないという問題」

あの青い物体は常にお呼びが掛かるのを待っている。
しかし、世の中そうそう事件ばかりが起こるはずもなく、ごく自然に出番は減って行かざるを得ない。
このまま放っておけば、いつかは自分が必要とされていないという事実に気が付いてしまうかも知れない。
そうなれば今までの苦労や想いが詰まった日々が意味のないものになってしまうではないか。

そこで放課後、自宅に緊急召集をかけた源しずか氏は手製のケーキなどを振舞いながらこう言う。

「このままではいつか感付かれてしまうわ。そこで私はこう思うの。一時的に仲が悪い素振りを見せる。そして例の物体に助けを求めるの。そうすればアレも奇怪な物体を出す機会に恵まれて問題を回避出来るんじゃないかしら?」

グループのマドンナ的存在のしずか氏の、余りにも衝撃的な提案に驚きを隠せない一同。

当然すんなりと意見がまとまる訳がない。

あんな謎の物体の為にそこまでする必要はないのではないか?
せっかく上手く行っている自分達の関係を壊してしまう恐れがあるような計画には賛成しかねる。
そもそもアレは何の恨みがあって我々の前に姿を現したのだ。

などという意見がひとしきり飛び交った後、最も重大な問題に直面する一同。

「誰が虐められ役を担うか」

先程とは打って変って静まり返る源邸。
まるで時間が止まってしまったかのようだ。

時計の針だけが時間の流れを象徴し、このまま待っていても問題は解決しないという事を示唆する。

ベッドに腰掛け膝の上で固く握りしめた両手を震わせつつも、静かに口を開くしずか。

「自分が言い出したのだから、私がやるわ…」

余りの衝撃に言葉も出ない一同。
間違ってはいない、決して間違ってなどいないのだが、自分の惚れた女をどうして虐める事が出来よう。

そして、その想いが一番強いのび太が口を開く。

「僕がやる。しずかにそんな辛い役をさせる訳には行かない。それに僕なら大丈夫。見た目ももってこいだし、メガネだし。」

剛田がそれに続く。

「しかし野比、良いのか?きっとお前が思うよりも辛いぞ!?」

既に涙ぐんでいる骨川。意を決したように、

「剛田。野比の気持ちもわかってあげよう。こいつは昔からこうだったじゃないか。辛い事はいつでも一人で背負おうとする。だからせめて俺達は野比の気持ちを無駄にしないように本物の悪に…て…徹しよう…」

ついに泣き出してしまった骨川。

固い友情で約束された昼下がり。
しずかの愛に満ち溢れたケーキは涙の味がした。

その後の話し合いで、その容姿から
・剛田は典型的なガキ大将。
・骨川はそのガキ大将について回る卑劣な男。
・源は近寄ったり離れたりを繰り返す魅惑の女。

という役割分担がなされた。

人一倍責任感が強く誠実な心を持った剛田が、来る日も来る日も野比に辛く当たらなければならないという状況に徐々に心を蝕まれ、我を失いあのような悲惨な事件に発展しようなど、この時はまだ誰一人想像すらできないことだった。

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