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VFR400R(NC30)でたまにミニサーキット走行。C24セレナ(トランポ)と時々カメラのお話し。
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自由に生きていたいと思う訳ですけれども。
 
小学校の高学年と言われる歳になった頃、じいちゃんが死んだ。癌だった。
見近な人の死に触れた初めての機会ってヤツだな。
 
僕は物心ついた頃からじいちゃん子で、とにかくじいちゃんと一緒にいるのが好きだった。
 
じいちゃんは砂絵の師範だかなんだかの資格を持っていて、砂絵を作るには下絵が必要な訳で、そんでその下絵を描くための題材をCD125に乗ってそこら中走り回って一眼レフで撮って来る、と。
 
僕がガキの頃の実家にはバイクが2台あって、1台はじいちゃんのCD125、もう1台はおかんが新聞配達に使ってたカブだ。
 
ちなみにそのカブは僕が小学校の1年だか2年だかそんくらいに、生涯初めて乗ったバイクだったりする思い出の1台だ。
とうちゃんの悪知恵っつぅかそういうのの効果で、小学校に入った頃にはおかんがカブの調子が悪いっつぅと『のりはしくんちょっとプラグ抜いてワイヤーブラシで擦ってみろ』とかって信じられる??
 
幼稚園の頃に話しが戻る訳ですけども、幼稚園に迎えに来てくれるのはいつもおかんで、新聞配達のカブで来るので、あのちょっとしたまな板みたいな荷台に乗って帰って来るのだけども、普通に走ってる時に『かぁちゃん見てくれ!ほれっ!ほれっ!』と言って荷台に立ち上がっておかんに『ぎゃーーーー』と言わせてみたり、友達のおかんがスクーターで迎えに来て足を載せるトコに友達が立ってるのを見て心底羨ましくて、『アレやってくれ!!』と泣き叫んでカブの風よけみたいな白いパネルみたいなのに乗せてもらって走り出した直後に足がズリっってなってチンコ強打して悶絶した上に両足がグキってなってエラいコトになってみたり。
 
で、おかんのカブは確かに思い出一杯なんだけども、やっぱり幼稚園に迎えに来てくれるのは、たまに気が向いた時に来てくれるじいちゃんが最高だ。
 
なんせ幼稚園児だった僕にも判るくらいカブとは違うのだよカブとは。
 
排気音も振動も、体格も雰囲気も、CD125はすべてがカブとは違う。
そしてじいちゃんの運転が、僕に気を遣ってる風でいて、それでいて実はおっこちたら拾えば良い程度にしか考えてなさそうなトコとかもう最高。
 
それから全然関係無いけど、去年ばあちゃん死んでしまったので言っちゃうけどさ、じいちゃんが幼稚園に迎えに来てくれると、帰りに必ず寄る喫茶店があって、それもちょっと怪しくて昼間でもちょっと薄暗い感じの。
 
当時は特に気にしてなかったんだけど、じいちゃんと幼稚園児の僕が入ってくと、何も言わなくてもカウンターにブラックのコーヒーとクリームソーダが出て来るのね。
 
良く良く考えて見るとじいちゃんはあのカウンターの中にいた、所謂『ママ』的なのを落とそうとしてたよな。なんとなく覚えてる会話とかモロそうだし、喫茶店出る時にいつも『のりはしちゃんはクリームソーダ好きか?また連れて来て欲しかったらばあちゃんには内緒だぞ?』って言ってたもんなぁ…。
 
今更だけどじいちゃん、それリスク高過ぎんだろ!
僕なら絶対自分の弱みを握られるかも知れない場所に幼稚園児の孫なんか連れてかねぇぞ(笑)
 
いや、孫どころか子供も出来ないっつぅか、むしろ妻的な存在も出来る気配すらないんですけどねf(^_^;)
 
何やら初めに書こうと思ってたトコから微妙に路線変更してしまった訳ですけども、とにかく僕の今の人格とバイクに対する執着っつぅかそういうのは、かなりの部分をじいちゃんによって生成されたんだって気がするんですよ。
 
それはもうとんでもなくファンキーなじいちゃんだった。
それを言ったらばあちゃんもだけど。
 
じいちゃんもばあちゃんも直接僕とは血が繋がってなくて、それを僕が思うよりも気にしてたみたいだけど、やっぱり僕にとってはじいちゃんとばあちゃんと言えばあのファンキーな2人な訳で、僕の今の人格形成のかなり大きな部分を占めてるのは事実なんで。
 
で、初めに戻るけども、とにかくそんな僕の人格形成にかなりの影響を与えたじいちゃんは、世間的に見てかなり早いうちに死んでしまったんですよ。
 
それも病死。
 
まだ小学生だった僕は、火葬されるまで何度もじいちゃんの頬に手を当ててみたんですよね。
 
『死んだら冷たくなる』だとか、『死後硬直云々』だとか。
あんなんウソだなって思うくらいじいちゃんのほっぺは温かかったし、僕が知ってる通りにしわしわのふにゃふにゃだった。
 
じいちゃんが焼かれている間、ずっと煙突の先っぽを眺めてた。
『あの煙がじいちゃんなんだな。昇ってくんだ、何処かに』って思ったのを良く覚えてる。
 
そんでそうやって焼かれた煙は空に昇って雲になって、別れを惜しむ人に降り注ぐ雨になるんですよ。
 
きっとサーキットに予約を入れてる日に雨が降ったなら、それはそういうコトなの。
誰かが悲しんでいる日だから仕方ないの。
 
で、じいちゃんが煙になって何処かに行こうとしてるのを見て、僕は決めたんですよ。それはもうじいちゃんのように自由であろうってな。
 
あの偉大なじいちゃんにも死ぬってなれば思うトコはあったかも知れん。
やり残したコト的なものも考えたかも知れん。
 
あの時焼かれて逝くじいちゃんに誓ったんですよ。僕は。
僕はじいちゃんのように自由に生きる。じいちゃんがやってみたかったコトも全部やってみせるっつって。
 
実際には僕は当時ガキ過ぎて、じいちゃんと対等に話すコトすら出来なかった訳で、ホントはじいちゃんがどんなコトを考えてたのか知るコトも出来ないのだけど、たったひとつだけ言わせてもらうなら、『じいちゃん、オレはなんと今1,000ccもあるバイクに乗って、それを無理矢理捩じ伏せて走らせてるんだぜ!!羨ましいか!へっへーんだ!!』ってな♪
 
何処にでもあるんだろう?
素敵な出逢いや驚きの瞬間ってのがさ。
バイクに乗っていればそんなのに出逢えるんだよね??
 
最近オレにも漸く判るようになったよ。
じいちゃん、オレは今でも走っている。
これからもずっと走って往くよ。
 
何処に??ってんじゃなくてもね。
 
じいちゃん、ありがとう。
オレは世間的にはかなりイカレてる部類の人間だろうが、じいちゃんのお陰でだいぶマトモだ(笑)


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