悪く思うな。お前は知り過ぎたんだ…。

早朝から右膝から下が熱を持っていて、特に右足の甲が痛い。

我慢できない程でもないかと思ったけど、限界ほどでもない痛みが延々と続くっていうのもなかなか辛いので、久しぶりに痛み止めを飲んだ。

ついでに氷枕をもらって冷やしておいたらずいぶん落ち着いた。

退院しても暫くは急に熱を持ったりすることもあるんだろうし、足を冷やす対策も考えておかないとな。

金曜は朝イチで精算をして午前中の内に出ることになって、退院したら実家にも寄らずにさいたまの自分ちに直帰予定なのだけども、そうするとこの入院日記もいよいよ終了だ。

さすがにあと二晩じゃもうネタも事件も起こらんだろな…とか思いつつ、今日もリハビリや検査や諸々終わって談話室で読書とかして時間を潰していたら、夕方久しぶりに心臓が遊びに来てくれた。

バイクの話やらレースの話やらで盛り上がって、僕が杖をつかないでも歩けるようになったら快復祝いに宴会しようぜ宴会！なんつって病室に帰ってみたら、なんかスゲー爺さんが入院して来てた。

何か食べる時のクチャクチャ言わせっぷりもかなりのもんだけど、何かを飲み込むたびに『あー…』とか『おー…』とかデカい声を出す系の猛者で、かと思ったら急に『看護婦さん！看護婦さーん！！もういらんわ、下げてーや！！』とか。

オッケーあと2回だ。
あと2回朝が来るまで我慢したら終わる。

多少の不愉快な音は耳栓しといたら消せるからとにかく我慢だ…と思ったら、消灯時間後に耳栓を軽く突破してくる大音量で、『あー痛い痛い痛い痛いおーーーー痛い痛い！！』とか騒ぎ出して、そのうち疲れて寝てしまうだろうと思っていたら12時近くなっても勢いが衰えない(ｰ ｰ;)

ある意味なんて元気な爺さんなんだ…と。

深夜までウトウトしたり大声で起こされたりを繰り返していて、結局朝方には眠れたのだけど、朝起きたら爺さんの荷物とかはそのままで、ベッドごといなくなっていた。

消されたんだな、組織に。
お前は知りすぎた。


…いや、看護婦さんの判断で別の部屋なのか別の階なのか分からないけど移動したらしい。

荷物がそのままということはまたこの部屋に戻ってくるってことなんだろうけども…さて、入院最終日の今夜。

はたして僕に安眠は訪れるのか否かf^_^;)