のりはし、とうとうVFRのエンジンを壊す、の巻。

今日は日光サーキットに前日練習に行ってきた訳ですけれども。



朝、早くもなく遅くもなく、適度な時間に家を出て、外環から東北道に入って、埴生を過ぎた当たりから流れが怪しくなってきて、事故か何かで渋滞3時間とか表示が出た。

なにそれやってらんない。

なので、久喜の辺りで降りて下道で4号を延々と走って日光サーキットに10時過ぎに到着。

今日はししまるさんが自走で来ていて、ピットを取ってくれていたのでとても助かりました。

隣りのピットにはアルプスさん。
隣りの隣りにはもひ#99さんともひさんの幼なじみのZXR（分身の術）の方がいて、今日も今日とて賑やか。

尋常じゃなく急げば10時半からの午前2本目も間に合うかも知れなかったのだけど、急いでもろくなことがないのでのんびり準備をして、11時半から今日の練習開始。

今日の主な目的は2つ。
まずはOKR社長が作ってくれた点火カットボタンに慣れること。

コースインして周囲にバイクがいないのを確認しつつ、まずは程々にアクセルを開けたままシフトペダルを足で押し上げながらボタンをポチ！

おっ！ギア変わった！おもろい！！

ヘルメットの中でニヤニヤしながら徐々にアクセル開度を上げて行って、いよいよ全開でシフトアップ…良い！これは良い！！
燃料をカットする系の最近のシフターと比べると若干ラグはあるけども、最近のが『バーバーバー』とシフトアップするのに対して僕のVFRは『バー・ンバー・ンバー』と、一瞬だけタイムラグがある感じだけど、アクセルを戻すより遥かに速いし、何よりアクセルを戻さないで良いという右手への負担が凄い勢いで減る！！

初めのうちストレートで完全にバイクが起きてる時だけシフトアップしてたのが、どうやらある程度寝てても大丈夫だと判って来て、今までよりもシフトポイントがどんどん前になって行った。

まともに走れることが判ったし、タイヤを温存しつつ適度なところで上がろうと5コーナー、6コーナーを左手を上げてペースダウン。
するとCBR600RRに乗った稲川さんが凄い勢いで横を通過しつつ何とも意味有りげなブリッピング。

うぉっ！！マジかっ！！コレはもしや何かを学ばせてくれようとしているのでは！？ここで上がったらモッタイナイオバケが出る！！絶対出る！！と、全身全霊を掛けて追いかける。

もちろん離されるのだけど、微妙に調整してくれて、暫くラインを見せてくれた。
今日物凄いヒントを目撃したお陰で、できるできないは置いておいて以前から感じてた稲川さんの不思議ラインの謎が、少しだけ理解できつつあるというか…逆にモヤモヤしてきたというか…。

前回のミックスの時も前日にアドバイスをいただいたり、僕みたいな馬の何処の骨かも判らないような人間に親切にしていただいて、本当にありがとうございます！いや、馬の何処のっていうか一応人間っちゃ人間なんですけども…とにかくありがとうございます！

そんなこんなで今日の1本目の走行、150分くらい履いてる練習タイヤで、路面温度56度ちょいっていう割と過酷な環境でしたけども、41秒フラット出てたのでこれはかなり期待できる。なにより22周も走って右手にノーダメージ。これは凄い。

昼休みを挟んで午後イチ。
今日の目的パート2。



昨日の夜中に佐川のおっちゃんが滑り込みセーフで持ってきてくれたスプロケ。
今度は間違いなくNC30用。

これで、前回のプライドミックス決勝の時よりもほんの少しだけショートにして3コーナーから6コーナー手前までを良い感じに詰める作戦。

何周か走って、『ちょっとエンブレ効き過ぎかな…。やっぱり早く開けられるならもっとロングにした方が良いよな…』とか思ってたんですけども、何か新しい発見があるかも知れないのでこの回はこのまま走る。

気持ち良いし楽しいけど、やっぱりもうちょいロングにして高速コーナーと裏ストレートで稼いだ方が楽だな…とか思いながら裏直エンド、水温90度、回転数13,000rpm、アクセルをオフ…にした瞬間リアがロック！

無意識にクラッチを握って惰性でそのままコースアウト。

アンダーカウルとコースを見てもオイルを噴いてる様子はないし、クラッチを握ったままになっているVFRはどうやらエンジンが掛かっていてアイドリングしている。そのままピットレーンに入って、恐る恐るアクセルを煽ってみるとリアバンクからガラガラと嫌な音がする。

とうとう壊してしまった…社長申し訳ない…orz

とりあえずすぐにOKRに電話して社長に報告。
壊してしまったものは仕方なし、今はひとまずおいといて、明日どうするか？っていう話しで。

いろんな提案があって、すぐに千葉に戻ってスペアのRVFのエンジンと載せ変えるっていう案もあったのだけど、ずいぶん長いコト火を入れてないエンジンを自分のVFRに載せて、もしまともに走れなかったり万が一立て続けにブローするようなコトがあったら嫌なイメージがついてしまう。気持ち的にそれはどうしても嫌だった。

なので、いろいろ考えた結果ハットリに連絡してGSX-Rを借りることにした。

ハットリは仕事中だったので、仕事が終わったらOKRに運んでもらうとして、実際今普通にアクセルを捻ったとしたらどのくらい走れるのかを知っておこうと思ってですね、ししまるさんのNINJA250Rを借りて走ってみることにした。



相変わらず僕はバイアスのあの冷えピタの上を走ってるような感覚に慣れなくて上手く走れないのでタイムはしょんぼりですけども、久しぶりにアクセルを捻って走るバイクがサイコーに楽しかった♪

数周走っているうちに右手がじんわりとじんじんして来て、やや…コレは無理しない方が良さげか…？？って思ったところで終了。
ピットに帰ってみたら、その時間なんと5分（笑）

日光を撤収して今夜もいつものホテルアルプスに宿泊ですけども、もちろん同じ宿に宿泊中のアルプスさんが『今日はホテルにチェックでイン！したら餃子を食いに行きましょう！』と誘ってくれたので、初めて宇都宮駅の周辺に行ってきた。

初めて行った宇都宮駅周辺は、昔なるほど・ザ・ワールド（貴様は今までに食べたパンの数を覚えているのか？）で見たタイガーバームガーデンを彷彿とさせる異質さがあってちょっと面白かった。

で、アルプスさんとアレやコレやと話しつつ、昼かき氷以外何も食べなかったにも関わらず餃子担々麺セットが食べきれずにデザートをアルプスさんにお願いしてやっつけてもらったり、その上御馳走してもらったりしてしまった！！アルプスさん御馳走さまでした♪

そんで部屋に帰って、OKR社長が整備してくれてる報告とかを受けつつ、ゼッケンが貼り替えられたハットリGSX-R。



84番のゼッケンが貼られると急に『これから自分が乗るマシンだ』と感じるのは、この3年間で自分のゼッケンに愛着が湧いた証拠ですかね♪

そんで今日アクセルの軽いNinja250Rですら5分しか運転できなかった自分としてはですね、日光サーキットからホテルに移動する間のドラッグストアに寄って、薬剤師さんと相談して、痛み止め成分が一番多い塗り薬を買って来た。



初め、以前R1でハイサイドでダッフんだ時にやじさんが教えてくれて調子よかったボルタレンを買おうと思ってたんですけども、今は痛み止め成分が多いのはこのフェイタスってヤツで、塗りづらいのが嫌じゃなければクリームが良い、と。

ついでにメントール成分が入ってると『効いてる！』って感じが増して良いかも知れないですね！ってことなので、これにしましたよ。

部屋で試しに塗ってみたら、多めに塗るとすぐに手首が痺れてるような、塗ったところだけ酔っぱらってるような、不思議な感じになって、手首を動かすと相変わらずバキバキ言うし、突っ張ってるような感じもあるので、多分痛んでるんだろうけども、なんとその痛みを感じない（笑）

これ、汗で流れてしまわないように工夫をしつつ、走行前に逐一塗るようにしたら明日乗り切れるんじゃないの？っていう期待値がモリモリ上がって来た。

明日はなんとか完走できるように頑張ります。
そんで明日が終わったらまた暫くレースをお休みすることになりそうです。

なので、なおさら明日は精一杯頑張って、バイクに乗れることを楽しんでこようと思います！

あ、それからですね、エンジン壊れたツイートを見たねだっちさんがすぐにスペアエンジンはあるのか、代わりのマシンはあるのか、アクセル移植するなら朝まで掛かっても手伝うぞ！っていう内容の、ちょっとほろっとくる連絡をくれたのですが、ハットリのGSX-Rにそこまでしてしまうのは（ハットリは良いと言うだろうが…）自分的に不本意だったのと、VFRに着けた時も丸1日掛かったのに、おそらくGSX-Rに着けるのはもっとしんどいだろうっていうところ、それから、ここが1番の問題なんですけども、ハットリのGSX-Rに親指アクセルを移植してもしなくても、恐らく明日は同じ結果になるだろうっていう直感があった。

なので、関係各位に掛かる迷惑と労力は最小で、出せる結果は最大っていう線を狙ってみようと、そんな風に思いまして。

あと心配して電話をくれたまさゆきさんに『こんな怪我だか病気だか良く判んないヤツがほぼ初めて乗るバイク、しかもアクセル回せるか判らないっていうヘッポコに負けないように注意が必要ですよ！くっくっくっ！！』と言い放つ自己中っぷり。

ふとした時にふと思うに、自分はとても我が侭で周囲を振り回してばかりなのだけど、たくさんの人達に親切にしてもらって生きてんのよな…とか、センチメンタルでジャーニーなのりはしはちょっと慎みと反省を以て廊下に立ってなさい。