信用というものは得難く失い易い。

先週末にR1が帰って来るはずだった訳ですけれども。

 

5月の終わりにちょっとしたショップに前後サスのオーバーホールと、ついでにその他諸々をチョイチョイとお願いしたんですよね。

 

それが5月の21日土曜日のコト。

『基本2週間あれば出来る』ってコトで納期は6月4日の予定で、納期に変動があるならその都度連絡するっていうコトだった。

 

で、先週末が近付いて出来ているとも遅れているとも一向に連絡がないので、痺れを切らして電話してみたら『パーツが入荷待ちなので1週間遅れます。』と。

 

『納期に変動があるならその都度連絡する』ってのはどうなった！？っつぅ話しだっつってプリプリしていたのが先週の話し。

 

パーツが入って来ないっていうなら待つしかないけども、連絡だけはちゃんとして欲しいと伝え、今度こそ納期と見積もりの連絡をちゃんとくださいと約束して電話を切った。

 

そして1週間。

仕事にも私生活にも、ありとあらゆるコトにイライラして過ごした1週間。

あと6日待てば…あと5日待てば…あと4日待てば…と自分を励まして仕事を頑張って、やがてあと2日、あと1日と経っても連絡がない。

 

いや、待てよ、と。

最後まで、ギリギリまで明日に間に合うように仕上げてくれているのかも知れないと思いつつ、仕事に没頭してお店からの連絡を待つ。

 

確かあの店の閉店は7時だったはずだ。

なので今日の夕方6時50分まで信じて待った。

 

さすがにお金を用意する都合もあるし、当日取りに来ても良いですよって言われても困るってんで、いよいよ電話してみたら、『ちょっと担当者が席を外してるので細かいコトはお伝え出来ないんですけど、パーツが入荷待ちになってるので今週はお戻し出来ません』と来たもんだ。

 

その担当者は先週電話した時にも席を外してるっつってたな。

 

先週懇願と言っても良いレベルで連絡だけはちゃんともらえるようにっていうお願いまでしている客に、パーツが入荷待ちっていう明らかに間に合わないのが120%確定している状態でも連絡寄越さねぇのか。

 

だいぶ腹が立っていたんですけども、対応してくれたスタッフさんは気持ち良く話せる人だったし、連絡を怠った本人でもない人に文句を言っても始まらないので、一応穏やかには話してみましたけども、こんなに長く掛かるならちゃんとバッテリーのコトも考えてそれなりにちゃんとしてくれって話しと、次こそ納期に変動がある時は前もって連絡くれるように頼んで電話を切りました。

 

正直に言うと物凄く腹がたっている。

バイクが戻って来ないっていうコトではなくて、2回続けて連絡をもらえなかったっていうコトに。

あんなにお願いしたのになんだっつぅんだろう。

 

僕はどうにも約束を守れない人間が心の底から嫌いなんですよ。

ちょっとしたコトだとか努力してもダメだったっていうのは良いんです。

そうじゃなくてそれを商売にしていて、金を取るためにした約束を守れないで、それに対する一切のフォローもしないというのは心底許せない。

そんな適当なのが自分の会社にいたら、会社の信用のためにも何処か山奥に籠って仙人にでもなるコトを勧めるけどな。そんでそのまま一生山から降りて来ないでくれって嘆願する。

 

今日電話に出てくれたスタッフさんは悪い人ではなかった。

ってか担当してくれているというスタッフさんも別に悪い人ではないんだろう。誰がやってんだか知らねぇけど。

 

お店は悪くない。

ネットの評判を見ても、腕は確かなんだそうなんですよ。

 

でも僕にとってはあまり良い店ではなくなってしまった。

もしかしたらたったひとりのスタッフが、ちょっとうっかりしていただけなのかも知れない。

 

それでも僕にとってお店そのものが信用出来なくなるのには充分な理由が出来た。

いくらなんでもそりゃぁないだろうが、次にまた連絡なしでパーツの入荷待ちとかぬかしたなら、『僕のR1は今頃台湾辺りにあるんだろうか…』とか思わないといけないレベルです。

 

もしかしたら僕のR1を担当してるという人以外のすべてのスタッフは、お客さん思いで良い仕事をするのかも知れない。

でも、『一見の客のバイクだからっつって新人の研修にでも使われてんじゃねぇのか？』とか、『適当に消耗部品だけ交換して、大層なモディファイをいたしました！！』とかしれっと言ってくれんじゃねぇか？とか、店そのものが疑わしくなってくる。

 

信用を失うってのはそういうコトだ。

 

実際にお店に伺って話した時も、他に来てたお客さんとスタッフさんが話してるのを見てても、本当に『この店に任せてみよう！』って思えるような、いい雰囲気の店だと思っていただけに、本当に本当に残念な気分。

 

例えば世界で最高に美味い牛肉の塊を食わせる店があるとする。

それも頑張れば出せなくもないといった価格で食べさせてくれるらしい。

 

なけなしの貯金をはたいてその店に行ってみたとする。

受付の人も料理人の人も、すれ違ったウェイターの人も、スタッフみんなが愛想も良くて、店の雰囲気も良い。

 

さぁ席について注文をして、料理が出て来るのが楽しみです。

 

擦った揉んだあって、漸く料理が運ばれて来ます。

僕のテーブルに世界で最高に美味い牛肉を運んで来た人は、料理の乗った皿をソースが飛び散る程の勢いで投げるようにテーブルに起きました。

 

その料理がどれだけ美味かったとしても僕はもう2度とその店には行かない。

そのスタッフ以外のすべてのスタッフがどれだけ良い仕事をしているのだとしても、僕にとってその店のイメージは『最悪の店』で固定するから。

 

もう1度言わせてもらうけども、電話の応対や実際に伺った時の印象はかなり良かった。

初めて訪れた店で、自分の分身とも言える大事なバイクをそのまま預けてみたいと思えたし、ネットでの評判にも半端じゃなく期待してた。

 

今はただちゃんとR1を返してくれれば良いなって思ってる。

もう仕事にも期待してないし、法外な値段を請求されても高い勉強代だと思って払うからそのR1だけは無事に返してくれって。

 

店の信用ってのはそういうもんだ。

 

最近『仕事をする』っていうコトとか、『会社から給料を貰う』っていうコトを舐めてるヤツとばかり接する機会がある。

 

誰に押し付けるつもりもないが、個人的には死ぬ気で働くからこそ休日に命を削ってまで遊べるというものだと思う。

 

イライラする。

 

こんな時にこそバイクが必要なのに、R1は来週にだって帰って来ないのかも知れない。

せめてこの梅雨時に雨ざらしにされたりバッテリーが上がって放置された挙げ句に押し掛けなんかされなきゃ良いのだが。。

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